絵を描くようになったきっかけ

小さいころの私 絵を描く始まり

生き物の造形に惹かれていた子ども時代

小さいころから絵を描くのが大好きでした。ただ、絵を描くことの作業自体が好きというよりも、絵を描く対象に興味がありました。

動物や植物という自然の生き物が大好き。 昔から生き物の造形にものすごく惹かれていました。特に小学生、中学生の時は動物の番組は欠かさず見ていました。

生き物の生態やその一生を紹介するテレビを見ては、スケッチメモを描いていました。子どもの時はこんな形態で、成長するとこうなって、オスとメスはこんな色の違いがあって…というふうに。

世界の国々の景色を見るというような番組も好きでした。海や川や山の景色、色々な国の建物…世界には美しいものがたくさんある。その美しいもの全てを自分のものにしたい…

それはできないから、自分で絵を描こう。そう思ったのが絵を描く始まりでした。

その頃は今以上に夢中になって描いていました。どんなに描いても描いてもその対象には近づかない…。その圧倒的な美しさを自分のものとすることの難しさはその時から感じていました。

私にとって絵を描くことは、世界のあらゆる造形を自分の心の中に入れる、ということ。それは今でも簡単なことではないけれど、その考え方は今も同じです。


ペットを飼いたくて仕方なかった

それに関係してか、子どもの頃からペットを飼っていました。最初はハムスター。親は反対でしたが、どうしても飼いたかったので、親に黙って買って帰りました。どうしても飼いたい気持ちがおさまらなかった。もちろん、帰って見つかった時はものすごく怒られました…。リスもウサギも飼いました。犬も親に飼いたい飼いたいとせがみ、やっと飼えるようになりました。

でも、好きなのは動物の造形。世話に関してはまるでダメでした。扱いが下手で懐くどころか嫌われて逃げられるばかり。犬もほとんど親が面倒をみていました。

後になってから気がつきましたが、私は動物を「飼いたかった」のではなく動物を「ずっと見ていたかった」だけなのだと思います。

動物には悪いことをしました。私は動物が大好きだけど飼えない人間なんだと自覚して、見たくなったら動物園に行くことにします。

絵を描くようになったきっかけ

油絵との出会い

最初は苦手だった油絵

色鉛筆や水彩、パステルでは長く描いていますが、油絵を描き始めたのは4年くらい前から。学校で油絵コースに進んだので油絵を描かなくてはいけなくなりました。

本当は日本画にも興味を持っていて、どちらにいくか悩んでもいました。でも、説明会で先生に油絵が基本だからこちらがいいと言われ、油絵に決めました。(その先生が油絵の先生だったから当然だったのかも)

最初は油絵を描くことが苦手でした。最初はうまく使いこなせなかったこともありますが、色鉛筆やパステルの色合いに慣れていた私は油絵の色がどうしても好きになれませんでした。匂いも好きじゃありませんでした。

それが今年になって変化し、油絵で描くことが楽しくなってきたのです。


きっかけはグループ展

きっかけは、一緒に勉強する仲間と銀座でグループ展をしたことです。同じ場所で絵の勉強をしている仲間とお金を出し合って銀座の一室でグループ展をしました。

グループ展-色いろ-より

そこでいろいろな意見をいただいたことで、自分が本当に描きたいものについて考えました。それから油彩の描き方を自分なりに工夫するようにしました。

色鉛筆やパステルの色合いが好きなら、その色合いになるように色を調整すればいい。グラデーションが好きならぼかしの方法を考えればいい。

それらが形になってきたことで描くことが楽しくなってきました。

このことから感じたのは、絵を描くのに大切なことは、自分が本当に描きたいこと、自分が楽しいと思う方法を追求するということ。

これは今思えば絵描きとして当然のことなのですが、今更気がついたのでした。これからも、描画方法を追求することに努めていきたいです。